IMS (IP Multimedia Subsystem)

今、米国で話題のIMSこういう事だったのね。
中島聡のブログLife is Beautifulを見て納得。

この記事にも書いてあるが、やはりトリプルプレーやクワトロプレーになってくると、通信事業者やポータル事業者の役割がある程度明確になってくる。

そこで肝となる仕組みを全て抑えた孫さんはやはり優位性をもってくるだろう。
この部分でのソフトバンクの戦略にも注目したいですね。

 IMSは、音声、動画、プレゼンス情報、ルーティング、などをIP網を通して行うことにより、携帯電話、固定電話、インターネット端末、間でデバイスやネットワークのタイプを問わずにユーザーどうしがコミュニケーションができるようにしよう、という3GPP(携帯電話の世界標準を定める機構)が提案している標準プロトコルである。

 通信事業にたずさわっていない人がこの定義を見ると、「すばらしい、これでIP電話と通常の電話の垣根が取り払われるのか!」「auDoCoMoの電話機の間でテレビ電話が可能になるのか!」とか喜んでしまうのだが、実はそんなに簡単な話ではないのである。

 IMS関連の資料を丁寧に読むと、IMSの目指す本当の目的は、メッセンジャーだとかVoIPなどのようなサービスを通信事業者のサービスとして提供してしまおう、という所にあることが見えてくる。通信事業者にとっては、「ただのインターネットへの接続事業(dump pipe)」になりさがり、一番おいしい所を Yahoo、AOL、MicrosoftSkype に持っていかれることだけはなんとしてでも避けなければならない。そこで、「ネットワークへの接続」というレイヤーと「サービスの提供」というレイヤーを、通信事業者の持つ「通信品質」、「従来の電話網との接続」などの強みを生かして切っても切れないものにしてしまおう、という業界を挙げての大作戦の核になるのがIMSなのである。