携帯戦争

KDDIGoogle


5月11日プレス宛に1通の案内が配られた。

2006年5月11日
報道関係各位
KDDI株式会社
グーグル株式会社

共同記者会見のご案内

拝啓 新緑の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたび、KDDI株式会社とGoogleの業務提携について、
共同記者会見を開催させて頂きたく、ご案内申し上げます。
ご多忙中のところ誠に恐縮ではございますが、是非ともご来場ください
ますようお願い申し上げます。
敬具

1.日時 : 5月18日(木)14:00〜15:00(開場13:30)
2.場所 : グランド ハイアット 東京 2階「コリアンダー
港区六本木6-10-3 TEL03-4333-1234
http://www.grandhyatttokyo.com/contact.htm
3.出席 : KDDI株式会社 執行役員 コンテンツ・メディア事業本部長 高橋 誠
Google Inc. モバイル プロダクト マネジメント ディレクター
ディープ ニシャー

以上

KDDIGoogleが提携するそうだ。
孫さん率いるYahoo!Vodafoneと組んだ事によって、GoogleKDDIDoCoMoと組むことは予想されたが、やはり2強を比べるとパートナーとして付き合いやすいのはGoogleだったのであろう。

さて、孫さんはこのニュースを聞いてか、すぐに次の手を打つ。
5月12日ソフトバンク、アップルと携帯で提携という文字が日経の1面を飾った。

ソフトバンク、アップルと携帯で提携
 ソフトバンクと米アップルコンピュータは国内の携帯電話機事業で提携する。アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」内蔵機を共同開発して年内にも発売する。ボーダフォン日本法人買収で携帯市場に参入したソフトバンクは、ブランド力の高いアップル製品を、NTTドコモとKDDI(au)に対抗する切り札とする。アップルは携帯電話機市場に参入し、世界で音楽配信と組み合わせた事業を展開する。

 提携はソフトバンク孫正義社長とアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が会談し、大筋合意した。まず両社はiPod機能付き第三世代携帯電話機を共同開発する。携帯がそのままiPodになり、消費者は2つの機器を持たなくて済む。ソフトバンクの携帯電話サービスの新ブランドと、iPodブランドの双方を付けるとみられる。



[2006年5月13日/日本経済新聞 朝刊]

これは販売元がアップルとなると言うITメディアの憶測記事が正しいとすれば、MVNOの様な形態でのサービスとなる可能性が高い。ブランドとしては、Vodafoneは非常に強力な味方をつけた事になる。アップル側の広報がコメントを出していない所が、ややフライングスクープの予兆があるが、まあ大体いつも通りの孫さんの手法である。

それにしても、どんな端末か出てくるか消費者は興味深いところ。
そこで、いくつかWEBに載っているものを乗せてみましょう。

  • iTALK:こちらはコンセプトモデルという事で結構よくできたCMの予想(?)

本日15日には今度はGoogleから別の発表が出た。

携帯電話最大手のノキア、グーグルと提携【WSJ】
 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)世界最大の携帯電話端末メーカー、フィンランドノキア(NYSE:NOK)は、米インターネット検索大手グーグル(Nasdaq:GOOG)と提携し、ノキア製携帯インターネット閲覧端末に「グーグル・トーク」のアプリケーションを付属させる。グーグルの方は、これによって携帯電話にも事業対象を広げる。

 ノキアは、この「グーグル・トーク」機能を付けた新型のタブレット型インターネット端末の発表を、16日にもする計画だ。「グーグル・トーク」は、ユーザー間で音声による会話やインスタント・メッセージの交換が可能となる。ただ、この端末は携帯電話ネットワークではなくワイファイ(WiFi)技術を基礎にしており、その意味で携帯電話ではない。

 グーグル広報では、携帯機器を利用する世界のユーザーが、グーグル提供の各種サービスを直接的に利用して、求め必要としている情報の入手ができるよう、業界大手各社とサービスの革新的拡充の共同開発を進めている、とコメントした。

 グーグル経営幹部は最近、グーグルの各種サービスが携帯電話を含めた無線機器でも利用できるよう拡充していくことが、主要課題の一つだと述べていた。

 グーグルは既に、携帯電話機メーカー世界2位の米モトローラ(NYSE:MOT)やドイツ・テレコム傘下の携帯電話会社Tモバイルなどと、携帯電話上でのグーグルのインターネット検索サービスなどで提携した。「グーグル・トーク」も既に、カナダの携帯情報端末(PDA)大手リサーチ・イン・モーション(Nasdaq:RIMM)の携帯端末「ブラック・ベリー」で使用できる。

 関係筋によると、ノキアはこの「グーグル・トーク」付き携帯インターネット閲覧端末を、世界でおよそ300ユーロ、385ドルで販売する見込みだ。

 「グーグル・トーク」付き携帯インターネット閲覧端末は、「グーグル・トーク」が使えるノキア製品やパソコンのユーザーとの間で、ヘッドホンを使ったり携帯電話のように使ったりして、通話ができる。ただ、通常の電話器には電話できない。この新型端末は2005年9月に発売された「ノキア770・インターネット・タブレット」の新型になる。

KDDIってNOKIAの端末出すんでしたっけ?
なんだか、市場が騒がしくなってきて、色々と面白くなってきましたね。