ターゲットの重要性

自分の好きな言葉のひとつとして、”ターゲット”という言葉がある。
マーケティング用語としてとらえられる事が多いが、結構何にでも当てはまる言葉である。翻訳すると、「的」「標的」「目的」「目標」「目安」「対象」等、色々なニュアンスで使われるが、どの様に使われても、とても重要な言葉として重宝している。行動を起こすときに、”ターゲット”を定める事が重要だと言う事は、誰でも理解していると思うけど、実際に”ターゲット”を設定して行動している人がどれ位いるかと言うと、結構少なかったりするんですよね。(自分を含めて・・・)


事業や企画を立ち上げる時に見据えなきゃいけない項目として、”Mission”、”Objective"、”Target”を最低限設定しないと、途中で混乱を招いてしまうのだが、PVという概念で広告を取るという事から母数を広くとった方が成り立つと考えられていたから、初期のネットビジネスではこの”ターゲット”を出来るだけ広く設定するモデルが最初は多かった。その結果、右往左往する事業がとても多く出ていた気がする。最近では、市場が淘汰されてきて、成功モデルと失敗モデルがある程度明確に分かれてきたので、より如実に経営者の手腕による舵取りの実績が見えるようになってきた。やはり、成功モデルの経営者達は確固たる哲学の元、”ターゲット”をしっかり見据えて事業に取り組んでいる。そんな事もあり、色々と情報を集めたり、新しいものを見つける時に、まずは「どこに”ターゲット”を絞ってるんだろう?」と考える癖がつきました。


ここしばらく下降路線を辿っている出版業界で、成功商品を次々と生み出し続けているヒットメーカーの新作を昨日コンビニでを見つけて久しぶりに楽しみに雑誌の創刊号を購入した。『Zino』と言う雑誌で「モテるお金持ち!」を目指す人達に向けた内容。ん〜、流石うまい作りになっている。ただ、Webから始めたという事でもっと色々とWebも掛け合わせた新しい試みがあるかと期待していたのだが、特に見あたらなかった。”ターゲット”という意味でも、本当の金持ちというよりは、それに憧れる人という感じ。ただ、マンガも入っていて30代の人達にも受け入れられそうな作りになっていたのが印象的だった。”ちょい不良オヤジ”という言葉を流行らせた岸田さんの次の言葉は洒落金男(リッチーノ)。それ以外にもキャッチーなコピーが色々と入っていて、嫁と二人で楽しみながら読めた。また、女性に人気の漫画家に男性向けのマンガの連載を描かせる等、新しい試みにもチャレンジしており、次号が楽しみな創りになっている。

こういう海外の流行を取り入れた感じでメッセージをオジサマ達に伝える雑誌はとても日本に必要な要素で素晴らしいと思う。「日本人のオヤジはダサイ!」というイメージを払拭する活動と捕らえて応援しています。。。

zino (ジーノ) 2007年 05月号 [雑誌]

zino (ジーノ) 2007年 05月号 [雑誌]

ご存知無い方の為に書いておくと、『Zino』を創刊した岸田一郎さんは『Begin』『Car Ex』『Men's Ex』『時計Begin』『LEON』等を手がけ、いずれも成功させている敏腕編集長。今回、KI&Companyという会社を立ち上げて昨年12月から『@zino』というWebマガジンを展開しており、この度『Zino』を3/24に創刊した。


男性向けWebマガジンとして、個人的に『VAGANCE』を応援しています。。。