携帯電話はどう選ぶ?

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先日のSteve JobsとBill Gatesの対談でも取り上げられていた、今後5年〜10年の取組みおよびどの様な時代が来るか?という議論に対して、両者はPost PCの時代になると話していた。AppleiPodの次に力を入れているのが、Apple TVとiPhone。どちらもPost PC Eraを意識しての拡大である。MicrosoftXboxを代表として、ZoonUltra Mobile PCに力を入れている。これらソフトを売りにしているAppleMicrosoftにとって、販売機器のバリエーションを増やして次のマーケットを狙って行くのは当然の動きである。

さて、その中で発売日が6月29日とテレビCMを通じてリリースされた発表されたAppleiPhone。個人的にも内容に非常に興味がある端末で、日本での発売が待ち遠しいが、日本で販売した際にどの様に出てくるんだろう?と考えてみた。

日本の携帯端末市場だが、他国と違って非常にユニークなマーケットとなっている。海外では端末の販売は、ある程度定価で販売され、通話やデータ通信はキャリアと契約するSIMカードを通じて行われる。従って、海外の端末は結構高い値段で取引されている。ところが、日本では流通とキャリアが一体となっており、販売支援金や補填という形でキャリアが一度負担する形で通信費でそれを回収するという普及型モデルを未だ崩せていない為、色々な面で難しい問題が残っている。ソフトバンクが割賦制度の導入でこの問題に着手しており、ドコモも年内に追随する形と噂されているが、実際に携帯端末の出荷台数実績を見ると日本市場の構造が浮き彫りになる。

60%以上が日本のメーカーとなっており、海外メーカーはまだまだ普及していない。最近になってソフトバンク以外でもモトローラや韓国のサムソンやLGと言ったメーカーの端末が出始めているが、欧米市場の規模は大きいので、彼らにとっては日本市場は小さく、鎖国体制を引いているので、機会を見て足を踏み入れようとしか考えていないのであろう。海外出張に行く度に携帯を見て、「日本では似た様な端末しか並ばずつまらないな。」と思ってしまう程、バリュエーション豊かなラインアップが並んでいる。

そんな中で今日見たニュースに『KDDIがスマートフォンに参入へ』という記事があった。課題な期待は出来ないと分かっていつつも、今までと違うブレークスルーを行う商品を期待してしまうのは、auユーザーの悲しいサガである。。。

これからは、日本でも様々な種類の端末が店頭に並んで、それらを万年筆の様に吟味しながら、自分の一台を選びたいものだ。